唾奇 / 水仙 feat. にしな (Prod. by GeG) – 三者の才能が織りなす珠玉のコラボレーション

JAPANESE

2024年1月3日にリリースされた楽曲「水仙 feat. にしな (Prod. by GeG)」は、GeGの約4年半振りのプレイリストアルバム『Mellow Mellow ~GeG’s playlist vol.2 ~』の最終トラックとして収録され、聴く者の心を深く揺さぶる名曲として話題を集めています。

アーティスト紹介

唾奇(つばき)

1991年8月4日生まれの沖縄県出身のラッパーで、現在日本のヒップホップシーンにおいて最も重要なアーティストの一人です。名前の「唾奇」の由来は漫画、アニメの「ソウルイーター」のキャラクターの「椿」から来ているがそのままだとホストみたいなので、あえて汚いイメージの「唾」を使ったというユニークなエピソードがあります。

17歳からリリックを書き始め、19歳の頃に初めてラップのレコーディングを経験した唾奇は、2015年、YouTubeにMVをアップした「道-TAO-」、「Kikuzato」の2曲によって沖縄の新世代ラッパーとしての存在感を知らしめました。2017年には、Sweet Williamとの共作アルバム「Jasmine」で大きな注目を集め、現在に至るまで数多くのヒット作品を生み出しています。

にしな

1998年7月25日生まれの新世代シンガーソングライターで、やさしくも儚く、中毒性のある声で多くのリスナーを魅了しています。Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise」に選出されるなど、業界からも高い評価を受けています。

2017年にソニーミュージックグループが新人アーティストを発掘する目的で作った養成講座「the LESSON」の第4期生として参加し、その後2021年4月7日、ワーナーミュージック・ジャパンより、1stアルバム『odds and ends』をリリース。現在もその独特の世界観で多くのファンを魅了し続けています。

GeG(ジージ)

変態紳士クラブのプロデューサー兼トラックメーカーとして知られるGeGは、関西出身の音楽プロデューサーで、現在までにプロデュースした楽曲の総ストーリミング数は、6億回を超える実力派プロデューサーです。

25歳の渡LA&JAMAICAをキッカケに音楽プロデューサーを志すようになったGeGは、2020年に音楽レーベル「Goosebumps Music」を設立し、「感動する音楽が埋もれないように、できるだけ多くの世の中の人に届くように」をコンセプトに精力的に活動しています。

楽曲について

「水仙 feat. にしな (Prod. by GeG)」は、2024年1月3日に発売された楽曲で、唾奇名義としては約3年振りとなる新曲で”にしな”をフィーチャリングに迎えた楽曲として大きな話題を呼びました。

この楽曲は、GeGの代表的なコンセプトである「メロウ&ダンス」を体現した作品となっており、”泣ける”っていうのは僕の音楽の大きなテーマですけど、もう1個は”踊る”というGeGの音楽哲学が見事に表現されています。

制作背景とコラボレーションの意義

この楽曲が収録された『Mellow Mellow ~GeG’s playlist vol.2』は、累計5,000万ストリーミング再生を超える大ヒット曲「Merry go round feat BASI,唾奇,VIGORMAN,WILYWNKA」を含むコンピレーションアルバム『Mellow Mellow GeG’s Playlist vol.1』に続く、プレイリストシリーズの第2弾として位置づけられています。

唾奇とGeGの関係は深く、ラッパー・唾奇とは2019年の「Merry Go Round feat. BASI, 唾奇, VIGORMAN,WILYWNKA」以来のタッグが実現しており、長年にわたって音楽的な信頼関係を築いてきました。

一方、にしなとの関係については、既に配信リリースされている「EDEN / GeG feat.にしな、唾奇」に加え、「水仙 feat.にしな(prod.by GeG)/ 唾奇」で参加しており、このコラボレーションを通じて三者の化学反応が見事に表現されています。

楽曲の魅力と音楽的特徴

「水仙」というタイトルには深い意味が込められており、水仙の花言葉である「自己愛」「ナルシシズム」といった要素が、楽曲の内容とも呼応していると考えられます。

GeGのプロダクションワークは、幻想的な響きを放つトラックに乗せて、にしなと唾奇の2人がバースを分け合いながら紡いでいくのは、夜に始まった偶然の恋の物語として表現されており、儚さと切なさを帯びたにしなの歌声と、クールな熱さを秘めた唾奇のラップの相性は抜群と評価されています。

ミュージックビデオとビジュアル

ビジュアライザーが公開されており、Director : Kohei Yonaha (South Nerd Film)、Assistant Director : Takeshi Higa、Starring : 唾奇 (Tsubaki)、Driver : whome, kanekodan yamatという豪華なスタッフが制作に関わっています。

まとめ

「水仙 feat. にしな (Prod. by GeG)」は、日本のヒップホップシーンを代表する唾奇と、新世代の歌姫にしな、そして実力派プロデューサーGeGという三者の才能が見事に融合した珠玉の作品です。それぞれが持つ独自の魅力を最大限に活かしながら、GeGの「メロウ&ダンス」というコンセプトの下で生み出されたこの楽曲は、聴く者の心に深く刻まれる名曲として、今後も長く愛され続けることでしょう。

現在の日本の音楽シーンにおいて、ジャンルを超えたコラボレーションがますます重要になっている中で、この楽曲は異なる音楽的背景を持つアーティストたちが一つの作品を通じて生み出すことができる可能性を示した、記念すべき作品と言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました